感染症は、世界各地での流行状況を更新しており、その種類も多様です。
主な感染症の特徴や予防について説明します。
目次
ラッサ熱
特徴
ラッサウイルスによる感染症です。コートジボワールやガーナなど西アフリカ一帯で流行があります。
年間20~30万人の感染者があり、発病から死亡まで時間が短く患者数は不明となっています。
西アフリカ・中央アフリカに生息するマストミスというネズミがウイルスを持っており、尿や唾液に大量のウイルスがあります。
このネズミと同じ空間や雨季に土蔵のある集落などで感染するといわれています。
下痢、嘔吐、腹痛や腹水、章か管出血も見られますのでエボラ出血熱と似ています。
予防方法
ウイルス保有動物のネズミとの接触は避け、患者の血液、退役にウイルスが含まれますので、患者と接触する際は、マスク・手袋・ゴーグル・長くつなどで感染防止策をする必要があります。
クリミア・コンゴ出血熱
特徴
ウイルスを保有したダニに咬まれたり、ダニをつぶしたりすることによって感染します。
ヒツジ、ヤギなどの家畜などの動物とマニとの間に感染サイクルがあります。
下記のような経路によって感染します。
- 感染マダニに咬まれる・つぶす
- 感染した動物の血液や内臓と接触することで感染
- 患者との接触
発熱と出血の病状でアフリカ大陸から中央アジアなどで流行しています。
症状が出た2週間ほどで15~40%の確率で死亡する統計がでています。
回復するには9~10日かかります。
予防方法
特別な治療法やワクチンなどもありません。
感染経路を遮断することが重要でマスク・手袋等の着用が必要です。
マラリア
特徴
マラリア原虫を持っている蚊に刺されることによる感染症です。
世界の熱帯・亜熱帯地域に生息しており、マラリアを媒介する蚊は、夕方から明け方に活動します。
マラリアには主に五種類が人に感染することが分かっています。
発症後すぐに治療しないと死亡する可能性が高くなるので早急な医療機関での治療が必要です。
予防方法
マラリアには予防薬があり、流行地に行く場合出国前に飲む必要があります。
処方には医師の診断が必要で薬の飲み方など医師や薬剤師によく聞いて飲むようにしましょう。
予防薬は100%予防できるわけではないので蚊よけ剤や長ズボン・長袖などの着用は必須になります。
まとめ
今回の紹介はほんの一部で
まだ数えきれないほどの感染症が世界で流行しています。
日本では、なかなか知られていませんが世界では大問題となっています。
知らずに海外に行ってしまって感染して症状が出てからじゃ遅いです。
死亡するケースも多くあります。
事前に流行りの感染症についての特徴・予防方法を知っておきましょう。